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尊について

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百年工房

100年以上続く尊の工房は、美濃焼で有名な岐阜県多治見市で生まれました。
陶器のまちと呼ばれている多治見には多くの窯焼き場があり、伝統と革新の歴史を受け継いでいる。
尊では、先代から引き継いだ100年前の「手まわしろくろ」を修復して今も使っています。

自然を尊い、敬うという器

自然を敬うという器、「尊S o n 」。
その器の存在は、己を示すのではなく山、月、海、風、川の無為、自然を受け入れ、その道を指し示すという真理を追求する器。
自然がつくる景色はため息が出るほど美しい。日本の厳しい冬や紅葉で彩られる山々の景色。
自然がつくる摂理には一切の思惑や意図が介在していない。
器が完成するまでの約46日間の作陶工程は、さまざまな一期一会が重なり合うことで唯一無二が誕生する。
作家、加藤尊也は「作陶は、自身を問う行為である」と語っています。
「私は、自然の中の一部として存在しているだけです。
私たちは、自然からの恵に感謝し、自然の摂理の中に存在するだけ、その声に耳を傾け、それを手に伝え、器に宿らせる。」
尊( S o n )の器を語るものは、禅や自身を映し出す鏡のようだと表現する者もいます。

答えは一人ひとりの心の中に存在する「尊S o n 」。

「尊Son」のものづくりは、答えを求めない。
自然に身を委ね無常を尽くし、尊ぶ。

行雲流水(こううんりゅうすい)

日本の美しい四季や自然の変化を感じ取り、自身の中で消化し、スケッチを行いながら形に落とし込みます。
スケッチはいつも一発勝負。
部分的に形や色合いを7日間ほどかけて入念に考え、最後は直しなし。
筆で全体のイメージをデザインする。
一部作品では、500年前に実際に使われていた「手まわしろくろ」を再現し、これを使っている。
電動ろくろとは異なり、回転速度が一定ではなく、自然な土の伸びから成るゆるやかな時間の流れを表現できる。
変化する季節がもたらす自然の恵みを楽しむことは、今も昔も変わりません。
山、月、海、風、川、季節の移り変わり。
器を使うとき、そういったことを感じられるよう、少しでも心が豊かになれるよう、常に意識をして作陶に臨んでいます。

take over the traditional method

メッセージ

工芸品は“用の美” と言われています。
日々の生活で使うことを目的としている工芸品ですが、洗練された尊の器は芸術品 (アート)とも言われています。
尊では、Craft Art、「使う、 アート」をベースとしており、使うことで更にその良さが分かる品になっています。
尊の器は人により、 感じ方が異なります。
心を落ち着かせたい時、不安な時、 是非、尊の器で一服してみてください。
少しでも心が豊かになるように気持ちを込めて作っております。

「Son」Craft Artist
Kato Takaya
加藤尊也