コンテンツへスキップ

日本の器を知る

縁側に並べた瀬戸黒茶碗、棗、茶筅、菓子、志野茶碗——一服の支度(加藤尊也)

二度と来ない、この一服 —— 一期一会と、一碗の器

茶人は一服を、二度と繰り返せないことのように点てる。事実、繰り返せないからだ。山上宗二から井伊直弼へ受け継がれた一期一会の言葉と、その一瞬を両手に抱く一碗の器——二度と作れない器が、二度と来ない時間の器になる。加藤尊也の言葉とともに。

もっと見る
赤々と燃える窯の前で、瀬戸黒の茶碗を引き出す加藤尊也

火から引き出す、一瞬の黒 —— 瀬戸黒とは何か

たいていのやきものは、ゆっくりと冷めていく。瀬戸黒は、最も熱い一瞬に火から引き出され、数秒で冷まされる。その黒は、塗られたものではなく、捕らえられたものだ——引出黒の技と、利休が愛した黒、そして志野との対をなす白と黒。加藤尊也の言葉とともに。

もっと見る
桐箱に箱書きをする手元(加藤尊也)

器に、名前がある —— 銘・箱・来歴を読む

優れた茶碗には、銘という固有の名がある。桐の共箱と箱書きは、器の身元と、たどってきた来歴を語る。書付箱と極箱の違いから、共箱と真贋の関わりまで——箱が語るものを、静かに読み解く。

もっと見る
窯から引き出された瞬間の瀬戸黒の茶碗。真っ赤に燃えている(加藤尊也)

曇った月の美しさ —— 侘び寂びと、ひとつの茶碗

侘び寂びは「不完全の美」ではない。村田珠光が語ったという雲間の月から、志野の火色、瀬戸黒の一瞬まで——ひとつの茶碗に宿る、その本当の意味を静かに解きほぐす。

もっと見る
裏返した志野茶碗の高台(加藤尊也)

茶碗を、裏返す —— 名工の手は、どこに宿るか

茶人が、心を惹かれた茶碗を手に取る。そのとき最初にすることは、たいてい同じだ——器を、そっと裏返す。高台・口造り・見込み・重さ・景色。五つの見どころを、静かに手ほどきする。

もっと見る
志野茶碗の口縁。白い釉のきわに火色がめぐる(加藤尊也)
志野

志野とは何か —— 日本で最初の白い釉と、それを染める火

日本のやきものには、光らない白がある。夕暮れの雪や、紙に落ちた月明かりに近い白——志野は、日本が初めて生んだ白い釉である。その白を染める火色の物語を、加藤尊也の言葉とともに。

もっと見る