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お手入れ方法

貫入(かんにゅう)について

土から成る陶器は、土と釉薬の収縮率の違いによる貫入が発生します。
この貫入から水分や油分が入り込むと、シミとなってうつわが変化していきます。
なので、使い方次第でうつわが育っていき、深い味わいになっていきます。
経年変化したうつわは、うつわの景色が変わり、非常に味わい深く、愛着が湧きます。
世界に一つしかない自分だけの器として育っていく感覚をお楽しみください。

高温で焼き締めた器ですので、水がもれることはありません。
尊の「徳利」、「ぐい呑み」、「花入」、「鉢」は水留めをしている為、水が染みることはありません。
しかし抹茶茶盌のみ、使い始めに長く水に浸すと水分が染みてしまうので、天日干しが必要となります。
使いはじめは、目止めをすることをお勧めします。

目止めとは

〜抹茶茶盌の使い始め〜

鍋にお米のとぎ汁(または水にお米をスプーン3杯分や、小麦粉や片栗粉大さじ1を溶かしても代用可能です)を入れ、煮沸することで素地の粒子間の隙間や釉薬の貫入に入り、目が詰まって、汚れや臭いの原因を防ぎます。

  1. 鍋底に布を敷きます。
  2. 器と器全体が浸かる量のお米のとぎ汁(または水にスプーン3杯ほどのお米や、小麦粉や片栗粉大さじ1を溶かしても代用可能)を鍋に入れます。
  3. 15~20分ほど弱火で煮沸します。
  4. 鍋ごと冷まし、よく洗い、充分に乾燥させます。
STEP1
STEP2
STEP3
STEP4

目止め比較

目止めなし

目止めあり

使うたびに

〜志野皿、瀬戸黒皿〜

志野皿、瀬戸黒皿などにお料理の盛りつけをする前に、あたたかい食べ物を盛り付けるときには、ぬるま湯をくぐらせてください。
冷たいお料理を盛り付けるときには、冷たい水をくぐらせてください。
醤油や油分がしみにくくなると共に、温かいお料理は温かいままに、冷たいお料理は冷たいまま美味しくいただくことができます。
志野皿や瀬戸黒皿は、使うたびにしっとりとした肌合いになり、経年変化をお愉しみいただけます。

洗うとき

〜器全般〜

普通の食器と同じように柔らかいスポンジで洗っていただいて大丈夫です。
その後、十分に乾かしてください。食器洗浄機はご使用にならないでください。

STEP1
STEP2
STEP3

電子レンジ

電子レンジ、オーブンはご使用にならないでください。

①水分を含んだものを入れてから時間がたったものをレンジにかけるという場合。(湯呑など)
水分が浸透した状態でレンジにかけると、器が吸い込んだ水分が膨張して時により器が破損に至り、大変危険です。

②熱々に温めたいという場合
高温加熱を続けると、器に負荷がかかり、ヒビがはいることがあります。