瀬戸黒 抹茶茶碗
一窯からひとつ
瀬戸黒はその吸い込まれるような黒が特徴です。 この美しい黒を表現するには、鬼板(鉄分を含んだ土)に灰を混ぜた釉薬をかけ、高温で焼いている状態で窯の外に取り出し、 急冷させる技法を用います。これは別名「引き出し黒」と言われます。500年以上前に茶の世界でわずか30年間しか作陶されなかった幻の器“瀬戸黒” は、 茶道の世界で侘び・寂びの日本独自の美意識の中で独自の価値観を持つ和の器と言われています。1,100度以上の窯から引き出し、 急冷することにより、美しい音(貫入の音)を奏でながら漆黒へと変化します。 瀬戸黒は一度の窯焼きで多くて3つまでしか焼けません。 納得のいく黒を出すのは非常に難しく、「一窯から一つ」 納得のいく作品ができれば良し、としています。
志野焼 抹茶茶碗
変わる瞬間
志野は、500年以上前に茶の世界でわずかな間しか作陶されなかった幻の器です。 16世紀末から17世紀初頭にかけて、わずか20年~30年の間しか焼かれませんでしたが(大窯、穴窯で焼かれていました)、日本美術の転換期に開花し、当時の人々の美意識に変革をもたらしました。志野は長石を使用することで現れる白雪のような白の中に、ほんのりと温かみを感じられる火色が見える特徴が魅力です。 その美しい色を引き出すのは非常に難しく、強還元焼成により窯内の温度が中々上がらない状況下である為、昼夜を問わず、窯の温度調整が必要となります。 約7日間以上にも及ぶ長時間の窯焼きであり、非常に過酷な状況下で神経をすり減らしながら行います。 季節や気候によっても仕上がりが大きく変わり、一瞬足りとも気を抜けない繊細さを持っております。 志野の色は「雪解けで見える土」のような、「雲と夕陽から成る美しい夕焼け」のような、印象を残します。 一切の思惑や意図が介在していない自然の刹那の美しさを切り取り、表現している志野は、今も昔も人々の心を魅了しています。
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抹茶茶碗の使い方
器を長く使う・お手入れ方法
洗剤は使わず、水でお洗いください。柔らかいスポンジで擦ります。
柔らかい布や、キッチンペーパーで水を拭き取ります。
天日干しで2時間、天気の悪い日や室内干しの場合は12時間は干してください。
抹茶茶碗の底面(高台)は希少土を直接肌で感じられる部分ですが、水を吸収してしまいます。
カビ防止のため、STEP3の乾燥まで行ってください。